親子で届ける、想いと絆の物語〜第二章〜
親子で届ける、【美と健康】の継承ストーリー
〜小さなエステサロンで紡がれる、想いと絆の物語〜

第二章:娘たちが見ていた背中
〜“魔法の手”がつないだ母と娘の物語〜
「お母さんの手が魔法みたいやな」
ある日、施術を終えて帰宅した私に、長女がぽつりとそう呟きました。
まるで何気ない一言。でも、私の心に深く染みわたった、何より嬉しい瞬間でした。
エステティシャンとして、私はただ“技術”を磨き続けてきました。
結果を出すこと、お客様に笑顔で帰っていただくこと、そのために日々努力を重ねてきました。
だけど、家ではそんなこと、あえて語ることもなかったんです。
仕事中の私は、家庭の中では見せない顔。
それでも娘たちは、小さな背丈で、じっと私の背中を見ていたんだなぁと気づかされました。
「お母さんの手は、お客様を笑顔に変える魔法なんやなって思った」
その言葉が、私の中でずっと残っています。
――気づけば、長女も次女も、自然とエステに興味を持ち始めていました。
高等学校を卒業してすぐに…入店。
小さい頃から「お母さんみたいになる。」と言っていたとおりに。
自分の意志でこの世界に足を踏み入れた娘たち。
私が無理に勧めたわけでも、家業として継いでほしいと願ったわけでもない。
でも、お客様と向き合う背中を見て、何かを感じ取ってくれていたことが、何より嬉しい。
今では親子三人で、同じサロンの同じ空間に立ち、
お客様を迎え、肌に触れ、心を癒す時間を一緒に紡いでいます。
たまに、ふとした瞬間に昔のことを思い出します。
おんぶしながら片手でカルテを書いた日。
保育園の迎えに遅れそうで、時計とにらめっこしながら施術した日。
子どもたちが眠る横で、明日の準備をしていた夜。
あの頃の私には想像もつかなかった未来。
でも、きっとあのときの努力も、想いも、全部が今に繋がっていたんですね。
今、娘たちと共に働けること。
それは、人生の中でもかけがえのないギフトです。
手が魔法だと感じてくれたあの日から、
今度は娘たち自身が「人を笑顔にする手」になろうとしている。
その姿を見て、私もまた背中を正す毎日です。
To be continued





